保守・リペア部品製作
2025.12.25

図面起こしを依頼して量産化を加速!失敗しない業者選びのポイント

図面起こしを依頼して量産化を加速!失敗しない業者選びのポイント

図面起こしを依頼して量産化を加速!失敗しない業者選びのポイント

2025.12.25
保守・リペア部品製作

「3Dプリンターで作った試作品を量産したいが、正式な図面がない」「手作りのプロトタイプから、加工工場に出せる図面を作りたい」

製品開発では、現物から図面を作成する必要に迫られることがあります。特に、量産化のステージに進む際には、加工工場が使える正式な図面が不可欠でしょう。

しかし、図面起こし(図面化)の依頼先選びを誤ると、加工できない図面ができたり、後から設計変更できないデータになったりするリスクがあります。この記事では、図面起こしの依頼で失敗するパターンと、業者選びの重要なポイントについて詳しく解説します。

図面起こし依頼で失敗する3つのパターンとは?

図面起こしを依頼する際、安さや手軽さだけで選ぶと失敗することがあります。特に、量産化を見据えた場合、単に形を写すだけでは不十分です。

ここでは、図面起こし依頼でよくある3つの失敗パターンについて解説します。

格安代行で加工できない図面ができる

クラウドソーシングなどの格安図面作成サービスは魅力的に見えますが、機械加工の知識がないオペレーターが作図すると問題が起きることがあります。単に形を写しただけでは、実際に加工できない図面になってしまうのです。

例えば、角の部分に必要な「逃げ」や、寸法に対する「公差(許容範囲)」が抜け落ちていると、工場で加工を断られることがあるでしょう。また、組み立ての際に必要な隙間や、工具が入るスペースなども考慮されていないことがあります。

安価なサービスは魅力的ですが、結局作り直しになれば時間とコストが無駄になります。加工現場の知識を持つ専門家に依頼することが重要です。

スキャンデータでは設計変更ができない

3Dスキャンサービスを利用すれば、短時間で現物をデータ化できます。しかし、スキャンで得られるのは「点の集合データ」や「メッシュデータ」で、これらは後から設計変更することが非常に難しいのです。

量産化の過程では、コスト削減のための形状変更や、組み立て性を考慮した設計変更が必要になることがよくあります。スキャンデータでは、こうした変更作業が困難になるでしょう。

必要なのは、後から編集できる「履歴のあるCADデータ」です。パラメトリックモデリングという手法で作成されたデータなら、寸法や形状を柔軟に変更できます。

現物の歪みがそのまま図面に反映される

手作りの試作品は、加工誤差や組み立て時の歪みにより、設計上の理想値とは異なる寸法になっていることがあります。この歪んだ状態をそのまま図面起こししてしまうと、量産時に問題が起きるかもしれません。

例えば、本来20.0mmであるべき部分が、手作業の誤差で19.8mmになっている場合があります。これをそのまま図面起こしすると、他の部品との嵌め合わせがうまくいかなくなるでしょう。

経験豊富な技術者であれば、現物の寸法から「設計的に正しい値」を推測し、補正して図面起こしできます。単なるコピーではなく、設計意図を理解した図面起こしが重要です。

図面起こしを依頼する時の3つのポイントは?

失敗パターンを理解したところで、次は図面起こしを失敗しないための具体的なポイントを見ていきましょう。さまざまな状況でも柔軟に対応できる業者を選ぶことで、量産化をスムーズに進められます。

ここでは、図面起こしを依頼する際に押さえるべき3つの重要なポイントについて解説します。

設計意図を汲んで正寸に補正できる技術力

現物の寸法をそのまま写すのではなく、「本来あるべき設計値」を推測して補正できる技術力が重要です。経験豊富な技術者であれば、構造を見ただけで設計意図を理解できます。

例えば、左右で微妙に寸法が異なる手作り品でも、機能的に重要な部分を見極め、左右対称な正しいデータとして図面起こしできるでしょう。また、キリの良い数字に補正することで、加工コストを下げることもできます。

単なる作業者ではなく、エンジニアとして会話ができる業者を選ぶことが、質の高い図面を得る鍵となります。

後から編集できるCADデータで納品

図面起こしの成果物は、後から編集できる形式で納品してもらうことが重要です。パラメトリックモデリングで作成されたCADデータなら、寸法や形状を後から変更できます。

量産化の過程では、コスト削減のための設計変更や、改良版の開発が必要になることがよくあります。編集可能なデータがあれば、こうした作業をスムーズに進められるでしょう。

スキャンしただけの点群データやメッシュデータでは、後からの編集が困難です。「生きたCADデータ」で納品してくれる業者を選んでください。

加工現場を知るプロが描く実用的な図面

図面は、加工工場の職人が理解できる形で描かれている必要があります。加工現場の経験がない人が描いた図面は、必要な情報が不足していたり、逆に不要な指定が多すぎたりすることがあるでしょう。

実際に加工や製作を行っている会社であれば、「工場が作りやすい図面」を描くことができます。公差の設定、表面処理の指定、材質の選定など、実用的な情報をきちんと記載できるはずです。

また、図面作成だけでなく、その後の試作品製作まで一貫して依頼できれば、図面の妥当性も確認できます。トータルで対応できる業者を選ぶことが安心につながるでしょう。

図面起こしで開発リソースを最適化するには?

図面起こしの外部委託は、単なる作業の代行ではありません。開発チームの貴重な時間を、より価値の高い業務に使うための戦略的な選択です。

ここでは、図面起こしを活用して開発リソースを最適化する方法について解説します。

採寸・作図という非コア業務を完全アウトソース

スタートアップのエンジニアは、製品の構想や設計判断といったコア業務に時間を使うべきです。現物の採寸やCADへの入力作業は、専門性は必要ですが創造的な仕事ではありません。

こうした作業を外部に任せることで、エンジニアは本来の設計業務に集中できます。複雑な形状の採寸に何日もかけるより、専門業者に任せて次の開発に進む方が効率的でしょう。

図面起こしの依頼は、単なる外注ではなく「開発チームの時間を買う」投資だと考えられます。タイムパフォーマンスを重視した判断が重要です。

図面作成から試作製作まで一貫対応

図面ができても、それが本当に正しいかは実際に作ってみないと分かりません。図面作成と試作品製作を同じ業者に依頼できれば、図面の妥当性を即座に確認できるでしょう。

また、試作の結果を見て必要な図面修正もスムーズに進められます。別々の業者に依頼すると、図面の問題点が製作段階で見つかった時の調整に時間がかかってしまうはずです。

一貫対応できる業者なら、図面作成時点で製作を見据えた最適化も行えます。コストと納期の両方でメリットが得られる可能性が高いでしょう。

量産化への橋渡しをスムーズに実現

試作品から量産へ移行する際、量産工場が求める図面の形式や記載内容は、試作段階とは異なることがあります。量産を見据えた図面作成ができる業者に依頼することで、この移行をスムーズに進められるでしょう。

例えば、量産時のコストを抑えるための形状提案や、組み立て性を考慮した設計変更の助言などが受けられます。量産化のノウハウを持つ業者なら、後から大きな設計変更が必要になるリスクを減らせるはずです。

図面起こしは、単なる現状の記録ではなく、将来の量産を見据えた戦略的な作業として位置づけることが重要です。

まとめ

図面起こしの依頼で失敗するのは、格安代行で加工不可の図面、スキャンデータで編集不可、現物の歪みコピーという3つのパターンです。

依頼する際は、設計意図を汲んで正寸に補正できる技術力、編集可能なCADデータ納品、加工現場を知るプロが描く実用的な図面という3つのポイントを押さえましょう。

図面起こしにより、採寸・作図の非コア業務をアウトソースし、図面作成から試作まで一貫対応を受けることで、開発リソースを最適化できます。

株式会社テモトでは、「機構そのもの」を理解する解析力を活かし、図面起こしに対応しています。部品単体はもちろん、複雑な装置も分解せず「ユニットごと丸投げ」していただいて構いません。

私たちは単なるトレースではなく、設計意図まで考慮したエンジニアリング・パートナーです。現状の「手作り品」や「現物」から、量産や試作といった次のステップに進めるよう、最適な形で図面起こし・データ化をサポートします。

図面起こしでお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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